Yahoo! JAPAN

今日、Yahoo! Japanで検索アルゴリズムのアップデートが発表されました。いわゆるYahoo日本独自アルゴリズムのアップデートというものですね。

Yahoo!検索 スタッフブログの投稿「Yahoo!検索 アルゴリズム Update」で次のよう発表がありました。

Yahoo!検索において、Yahoo! inc.が開発しているウェブサーチエンジン「Yahoo! Search Technology (YST)」の検索アルゴリズムをバージョンアップしました。

以前にお伝えしたIndex Updateとは異なり、検索エンジンの動作にかかわるアルゴリズムの大幅なバージョンアップとなります。

色々なサイトで取り上げられているので、細かな調査の結果はおそらくそちらを参考にしていただいた方がいいと思いますが、私なりの感想を。

ただ、この時点での感想は少し時期尚早な気もします。まだ完全に色々調べ終わったわけではありませんしね。本当は書かないつもりだったんですが、YahooやTwitterで検索して、前回の投稿のタイトル「Yahoo!インデックスアップデート・レポート」を元にこちらに辿り着かれている方もいらっしゃるので、がっかりさせるのも申し訳ないと思い、少しだけでも書いておくことにしました。

アップデート後の状況

個人的には伸び悩んでいたあるサイトの検索順位が上昇しました。

このサイトに関してはいわゆる被リンクが少なく、内部の最適化を中心に行っていました。ただ内部の最適化といっても事情によりリダイレクト処理ができませんでしたので、301リダイレクトによるリンクジュースの統一は出来ていません。統一はrel="canonical"だけに頼っている状態です(一部でメタリフレッシュも併用しています)。最近、サテライトサイトをひとつ追加していましたので、それが有効だったのかもしれません。ドメインがかなり古いものなので、それも好意的に評価されたのでしょうか。

リダイレクト処理を行っても、古いサイトのキャッシュがそのままになっていたものが、適切にリダイレクト先のものに変換されました。それに伴ない順位も改善されました。

悪い結果になったものは今のところありません。とはいえ、しばらくは変動する可能性が高いですし、しばらく様子を見なくては何ともいえません。

前回のアップデート以後

ただ前回のアップデート時に「Yahoo!インデックスアップデート・レポート」で「私自身が運営してたり、担当しているサイトに関していえば大きなダメージを受けたところは比較的少なかった」と書いたのですが、その時大幅に順位を下げたものもあり、それに関しては未だに改善されていません。

その時から今までいわゆる「リカバリ」に成功したものに関しても、成功後の順位は、今回のアップデートを経ても維持されているようです。

この「リカバリ」ですが、前回のYahoo!のアップデートから今回のアップデートまでの間にやったことは、基本的にSEOの原則に則ったものだけです。簡単に書きますと次のようになります

  1. リンクジュースの流れを統一した
  2. ページ毎のユニークさを出すように心がけた
  3. キーワードをより自然な形で配置するように心がけた
  4. 内部リンクのネットワークを緊密でより明確なものにした

アップデート時は慌てずに

「SEOもっと!」の西澤氏も「Yahoo!(YST)アルゴリズムアップデート 12/7」という記事の中で書かれていますが、Yahoo!のアルゴリズムはどのSEO従事者であっても、全容を把握できるわけではありませんし、多くの情報に混乱させられてしまいがちです。例え、今回のアップデートで悪い結果に陥ってしまっても、慌てず、SEOの原則に則って、どこかに改善できるものがないかを探していくことをお勧めします。

また、GoogleでもYahoo!でも、何らかの不具合や失敗により、ひとつのページがSERPに表示されなくなるケースはあります(Googleは少ないですけれど)。そういった時に、パニックにならないように、ウェブサイトのトップページだけを最適化するのではなく、他のページが代わりに表示されるような状態を普段から作り出しておくことが大切だと思います。別の内部ページであれ、サテライトサイトであれ、ブログであれ、Twitterであれ、対策サイトを補強する意味でもウェブ上での活動を広げておくことは、そういった時の保険としても有効に機能しますしね。

参考記事

その他、現時点で私が読んだ、今回の件に関して書かれている記事を以下に紹介します。参考にされてはいかがでしょうか。