Google Discover の掲載には検索と同じシグナルやシステムが多く用いられている

2月の下旬頃、Google Discover のドキュメントが更新され、Google Discover の掲載には検索に利用されるランキングシグナルやシステムと同じものが多く用いられていることが明らかになりました。
検索と同じようにユーザーにフォーカスしたコンテンツを作成することで Discover に掲載されやすくなるとのことです。

Google Discover に関するドキュメントから E-A-T に関する記述が削除、代わってシグナルとシステムに言及

以前はこのように書かれていました(元の文章はここで見ることができます)。

Google の自動システムは、専門性が高く(Expertise)、権威があり(Authoritativeness)、信頼できる(Trustworthiness)(E-A-T)ページが多くあるサイトのコンテンツを Discover に表示します。この E-A-T の改善をお考えの場合は、Google 検索のアップデートに関してサイト所有者が知っておくべきことに記載されている質問に対して自己評価をされることをおすすめします。検索と Discover は異なるサービスですが、それらのコンテンツに適用される E-A-T に関する原則はほぼ同じです。

Discover とウェブサイト

更新後の同ドキュメントの該当箇所です。E-A-Tに関する記述が無くなりました。

Discover は、Google 検索の一部として、検索が使用するのと同じシグナルとシステムの多くを利用して、ユーザー第一の有用なコンテンツを判断します。そのため、Discover に表示されるようにしたいと考えている方は、Google のアドバイスを参考に、ユーザー第一の信頼できる有用なコンテンツを作成してください。

Discover とウェブサイト

E-A-Tに関する記述が無くなり、代わってシグナルとシステムについての言及が追加されていることが分かります。

検索と Discover に共通のシステムにはヘルプフルコンテンツシステムも含まれている

さらに最近、上記の検索と共通するシグナルの中にヘルプフルコンテンツシステムが含まれていることも明らかになりました。

これまで Discover がコアアップデートの影響を受けることは知られていたのですが、先日Google の Danny Sullivan 氏が昨年2022年の10月頃からそのように変わったことを明らかにしました。
Sullivan 氏も聞かれるまでこの変更に気づいてなかったようで、最初の謝罪はその事に対するものです。

混乱させて申し訳ありません。あらためて確認してきました。確かにそれ(ヘルプフルコンテンツシステム)を昨年の10月から使うようになっています。でもとても軽いものです。ページはそのままにしておきますが、前に話したように Discover に用いられている個々の検索シグナル(の利用)を認めていくことはしないでしょう。もし Discover での成功を望むなら、検索の一部でもありますし、検索に有用な事柄に注意を払うのが適切です。

Mastdon の Sullivan 氏の投稿

ここでSullivan氏が触れているページはヘルプフルコンテンツシステムについての公式ドキュメントで、現在英語版のドキュメントでは次のように記述が変わっています。

システムでは、サイト全体のシグナルが生成され、Google検索が利用するシグナルの一つとして扱われます( これには Discover を含みます)。

Google Search’s helpful content system and your website

ちなみにこの部分、今日3月13日の時点では、まだ日本語では更新されておらず次のようになったままです。これはその内更新されるでしょう。

システムでは、サイト全体のシグナルが生成され、ウェブページのランキングに影響するシグナルの一つとして扱われます。

Google 検索のヘルプフル コンテンツ システムとウェブサイト

これを知って何かが大きく対応を変えなければいけないというような変化ではないので、スルーしても良かったのですが、個人的に後から見返しそうだと思ったので、まとめておきました。

何かの参考になれば。