Google Webmastersに投稿された動画の中で、「在庫切れや取り扱いを中止した商品のページをどう扱うべきか」という質問にGoogleのMatt Cutts氏が回答し、サイトの規模を大・中・小の3つに分けて、それぞれの状況に応じた方法を解説しています。

以下ではそれぞれの要点をまとめました。

小規模なECサイトの場合

最初に、例えば「ハンドメイドの家具メーカー」のような、数十ページ程度の小規模なECサイトの場合です。
この場合、ただ単に在庫切れや取り扱いを中止した商品であることを示すのではなく、「あなたがサクラ材の棚に興味があるなら、代わりにこのマホガニー材の棚にも興味があるかもしれません」といった風に関連商品を紹介し、そちらのページに誘導した方がいいとしています。

平均的な規模のECサイトの場合

次に数百~数千ページの平均的なECサイトを運営している場合です。
Cutts氏は、もしある商品が在庫切れで、もはやその商品が取り扱われないならば、404を利用するよう勧めています。(レビューを検索して検索結果がゼロだった場合と同じように、)もしユーザーが商品ページに辿りつくことができたのに、そこにあるのが「あなたはこれを購入できません」といったメッセージであれば、それはユーザーを苛立たせるだけだからです。
ただし、在庫が戻ってくることが分かっているならば、そのままにしておき、一時的な在庫切れであることを明確にしておくべきです。

大規模なECサイトの場合

最後に、もし「クレイグリスト」のような数百万ページにも及ぶ大規模サイトを運営していて、次々に多くのページで取り扱いが終了していくような場合は、さらに一歩進めて、「unavailable_after」を利用すると説明しています。
「unavailable_after」タグはページの期限を設定するもので、定めた時間が来たらGoogleがページをクロールしたり、インデックスすることをやめさせ、Googleの検索結果からページを除去することができます(削除されるまで一日程度必要のようです)。
これは2007年に導入されたタグで、例えば次のようなかたちでページの期限を設定します。(※このタグに関しては「SEO Imagination」のこちらの記事が詳しいです。)

<meta name="robots" content="unavailable_after: 25-Aug-2007 15:00:00 EST">