Googleがペイデイローン・アルゴリズム(Payday Loan Algorithm)を更新し、パンダ・アップデート4.0もロールアウトしました。先週末より順位が大きく変動していることがさまざまに語られていましたが、これらの影響によるものだと考えられます。パンダアップデートに関しては、本日(米国時間の5月20日)開始したとのことですので、今後も順位の変動は続きそうです。

ペイデイローン・アルゴリズムのアップデート

まず「ペイデイローン・アルゴリズム」の更新。
これは、最初2013年6月に導入されたアルゴリズムのアップデートで、「payday loans(短期の小口ローンサービス)」やポルノ関連の検索クエリで検索した際に、検索結果に多くのスパムサイトが表示されてしまう状況に対処するために導入されたものでした。なお、「ペイデイローン」はGoogleが公式に利用している名称ではなく、業界で利用されている通称です。

Cutts氏によると、同アルゴリズム更新は先週末、非常にスパム的なクエリに対しロールアウトされたとのこと。
また、Barry Schwartz氏によると、今回のアップデートは日本を含む「国際的なロールアウト」とのことで、英語クエリでは約0.2%に影響するようです。

パンダアップデート4.0

また、Googleはパンダアップデートのロールアウトも告知しました。本日開始されたとのことです。
こちらはMatt Cutts氏のツイートが第一報だと思います。

パンダに関しては、低品質なサイトが検索結果上位に表示されることを防ぐための更新として知られています。
かつては定期的なアップデートに伴ってGoogleから告知が行われ、TwitterのTLなどを賑わせましたが、一般的なアルゴリズム更新に統合された後、告知はされていませんでした。今回は単なるデータの更新ではなくアルゴリズムそのものの更新を含むようで、影響も大きいことから告知されたのだと思われます。

Barry Schwartz氏によると、言語によって影響は異なり、例えば英語圏では一般的なユーザーの7.5%が気づく可能性がある程度の影響になるとのこと。

なお、先日行われた「Search Marketing Expo」にて、「次世代の」パンダアップデートを開発中、というCutts氏の発言が話題になり、この時は「小規模なサイトやビジネスに対し直接良い影響をもたらすソフトなパンダアップデート」と説明されていましたが、今回のアップデートとの関連性は不明です。


これらの2つのアップデートに伴い、日本でどの程度の影響があったのかは分かりませんが、先週末からTwitterで話題になっていたり、それをまとめた記事が公開されたり、MozCastが大きく反応していたり、と話題になっていたので、何らかのアップデートが来ているのではないかと考えていた方も多いかと思います。

今回のアップデートに関しては、既にいくつも記事が書かれているので、興味のある方は、そちらもご覧になってはいかがでしょうか。
以下一部を掲載いたします。