今回はSocial Media Examinerに投稿されたDenise Wakeman氏の記事「19 Tips for Driving Traffic to Your Blog(ブログにトラフィックを呼び込むための19項目)」を紹介したいと思います。

非常分かりやすくまとめられているので、そのまま全訳しても良かったのですが、記事中で紹介されているサービスやメディアが日本で一般に利用されているものと異なり、馴染みの薄いものも多かったので、ここではそれぞれに私なりの説明を加えて紹介したいと思います。

Wakeman氏が挙げている19項目は以下のようになっています。

  1. できるだけ頻繁に投稿する
  2. ヘッドライン(ブログ記事のタイトル)に注意を払う
  3. 広く電子メールを送る
  4. 電子メールの署名にリンクを加える
  5. 複数の購読オプションをブログに含めること
  6. 記事マーケティングに挑戦する
  7. 同業のブログにコメントする
  8. ゲスト投稿を行う
  9. 調査と投票を行う
  10. ディレクトリにブログを投稿する
  11. Googleプロフィールを作成する
  12. ツイッターに同時投稿を行う
  13. Facebookに同時投稿を行う
  14. LinkedInに同時投稿を行う
  15. Hootsuiteを用いる
  16. 動画を配布する
  17. リツイートボタンを投稿に加える
  18. 共有ボタンを検討する
  19. ソーシャルブックマークを利用する

#1: できるだけ頻繁に投稿する

投稿の数を多くするのはトラフィック確保には非常に有効ですよね。もちろん、RSSの購読者を毎日ブログへ呼び込むのにも大切ですし、検索エンジンに数多くの投稿をインデックスさせるためにも有効です。

検索エンジン、特にGoogleは近年新しいコンテンツを好みますし、そのインデックススピードも秒単位にまで早くなっています。つまらない投稿を数多く行うことに意味はありませんが、投稿が多いことはそれだけでトラフィックの確保に貢献します。

#2: ヘッドライン(ブログ記事のタイトル)に注意を払う

情報が溢れるようになって人びとはますますひとつの記事を読む時間を短縮したいと考えています。ヘッドラインを適切に設定することが、読むブログ記事を選ぶ際のとても重要な要素になります。テクニックとしては「数字を使う」ことが良いといわれていますが、ただやみくもに数字を用いても意味がありませんね。ブログ記事を適切に表す言葉を用いるべきでしょう。

タイトルの書き方については鈴木氏の記事「まだまだある効果的なTitleタグの秘訣」や石川氏の記事「タイトルタグを作るときに意識したい7つのポイント」がお勧めです。

#3: 広く電子メールを送る

友人や知人に投稿を知らせることも重要です。あなたに親しい人ならば、あなたが書いたものというだけで記事を読みに来てくれる可能性も高いですし、同時にそれを広めてくれる存在でもあります。

#4: 電子メールの署名にリンクを加える

特に解説も解釈もひつようないと思います。個人的にはリンクだけでなくtwitterやFacebookのアカウントを加えることをお勧めします。

#5: 複数の購読オプションをブログに含めること

Wakeman氏はRSSだけでなく電子メールでブログの更新を通知することを勧めています(例えばFeedburnerFeedblitzAWeber)。RSSを利用していない人にも更新を知らせる機会を用意しましょう。

#6: 記事マーケティングに挑戦する

Wakeman氏はEzineArticles.comに投稿することを勧めています。ここに記事を投稿することで自動的にリンクを獲得し、またTwitterへの投稿も行ってくれるようです。

私はこの種のサイトを利用したことがありませんので良く知りませんが、日本にも同種のサービスがあれば教えて頂けると嬉しいです。

#7: 同業のブログにコメントする

同じ業界、同じテーマを扱ったサイトへのコメントは、交流を生み、あなたの存在を他のブログの管理人や読者に知らせることになります。運がよければ、コメント投稿時にリンクも獲得できるかもしれませんね。

ただし、くれぐれもコメントスパムは行わないようにしましょう。あなたのコメントが適切であったり、有益なものであればそれは非常に有効な宣伝になり、自然にトラフィックを生むようになるはずです。

#8: ゲスト投稿を行う

アメリカなどではゲスト投稿は結構一般的に行われているようです。私の知っているところでは、鈴木氏のブログに鷲見氏が投稿されていたりしますね。これも#7と同様、新たな読者とトラフィックを確保するのにとても有効な手段だと思います。

#9: 調査と投票を行う

読者に希望や意見を聞くのは重要だと思います。PolldaddySurveyMonkeyといったサービスが紹介されていますが、当ブログでも利用しているGoogle Friend Connectでもこうしたアンケートを行うことができます。当ブログでは今のところ行っていませんが。

#10: ディレクトリにブログを投稿する

TechnoratiAlltop.comが紹介されています。ディレクトリを利用することで、いくらかのアクセス増加は見込めるでしょう。場合によってはSEO効果も期待できそうです。有名なものではYahoo!Dmozなどがありますね。

#11: Googleプロフィールを作成する

プロフィールを作成することはあなたの名前を知っているユーザーが検索したとき等に有効です。有名なものとしてはここで挙げられているGoogleプロフィールの他に、iddyFlavors.mecard.ly等があります。

私もここに上げたプロフィールサービスにそれぞれ登録していますが、プライバシーの問題に上手く対処できるならば、やはりGoogleプロフィールが便利だと思います。

#12: ツイッターに同時投稿を行う

Twitterアカウントを持っている場合はブログの投稿時にTwitterへの更新通知も有効です。TwitterfeedHootsuiteから行うこともできますし、Wordpress等の場合、プラグインも利用できるでしょう。私はTwitterfeedWP to Twitterを併用しています。

#13: Facebookに同時投稿を行う

Facebookのアカウントを持っている場合もTwitterfeedHootsuiteを利用した投稿が便利です。

日本だとMixiやGreeに投稿するのも良いのではないでしょうか。MixiやGreeには外部ブログの転載機能がありますので、こちらを利用しても良いと思います。

#14: LinkedInに同時投稿を行う

LinkedInのアカウントを持っている場合、ここからブログへのアクセスを期待できます。LinkedInは米国などでは有名ですが日本ではあまり利用者がいないかもしれませんね。私も以前は利用していましたが、特に使いみちもなく、今はアカウントを削除してしまいました。

かつてYahoo!が似たようなサービスとして「CU」を公開していましたが、こちらも2009年9月に閉鎖しています。

#13,#14,#15に関して言うならば、日本と米国では人気サービスに違いがありますが、利用しているサービスとブログを連携させるということを心掛けるようにした方が良いと思います。

私はブログを中心にプロフィールサービスに利用しているソーシャルメディアを記載して、それぞれがブログの投稿や私のウェブ上の活動と繋がるようにしています。

#15: Hootsuiteを用いる

Hootsuite(フートスィート)はTwitterやFacebook、LinkedIn、Ping.fmに加え、ベータ版ですがWordPressやMySpace、Foursquareとも連携させることができます。これらを利用しているならば、ブログの投稿と連携させるのに便利でしょう。Hootsuiteは投稿したリンクのクリックなどを計測するのにも利用できますね。

個人的にはHootsuiteで利用される短縮URLのOw.lyはフレーム内に移動してしまうのが結構うっとうしく感じることも多いので(Googleのクローラーは301リダイレクトされるようですが)、Bit.lyでアカウントをとって短縮URLを作成してソーシャルメディアに投稿するようにしています。Bit.lyでもある程度の解析は可能です。

また複数のソーシャルメディアを利用できるという点ではyoonoも便利ですね。こちらがFacebook、Twitter、MySpace、LinkedInに加え、FriendFeedやFlickr、AIM、Live Messenger、Yahoo!Messenger、Google Talkも同時に管理することが可能です。

またまだアルファ版で一般公開されていませんが、Stoome(ストゥーミー)というサービスもあるようです。こちらはTwitterやMixiボイス、アメーバなう、Greeをまとめて管理できるそうです。

#16: 動画を配布する

ブログへのリンクを付けて動画配信サービスへ動画を投稿するのも、トラフィック増加に繋げる方法です。詳細は以前このブログの記事「Youtube SEO ― ユーチューブを最適化する18の方法」でも紹介しています。そちらも併せて参考にしてください。

#17: リツイートボタンを投稿に加える

有名なものとしてはTopsyTweetmemeがありますね。

特にTopsyがURL毎のリツイートやメンションの内容を追いやすいので、当ブログではTopsyを利用しています。

#18: 共有ボタンを検討する

ソーシャルブックマークサービスやその他のソーシャルメディアへの投稿できる共有ボタンは今やブログには不可欠なものといっても過言ではないと思います。様ざまなサービスへの投稿を利用できるものとしては、AddClipsが有名ですし、WordPressをお使いならSexyBookmarks(日本Ver.)が便利でしょう。

#19: ソーシャルブックマークを利用する

ソーシャルブックマークを有効に活用することはアクセスを集めるのに非常に有効です。StumbleUponやDigg、Deliciousが例に挙げられていますが、日本の場合、はてなブックマークを外すことはできませんね。Wakeman氏は特別な時は友人にも協力してもらうようにいっていますが、やはり自作自演的な行為はできるだけ避けたいものです。

ソーシャルブックマークの特性を考えて、うまくブックマークされるようにブログの投稿を工夫することが大切だと思います。はてなブックマークの場合石川氏の書かれている「1000はてブ獲得するために必要なことが分かりやすいと思います。

まとめ

Wakeman氏は記事の冒頭で次のように書いています。

結局のところ、ブログへの一定のトラフィックがなければ、読者に関与し、熱狂するファンに変える機会はほとんどない。

ブログを運営するからには、やはり多くのアクセスが欲しいですし、さらにある程度評価されたり、ファンになってくれる人がいると嬉しいもので、ブログを書く際の励みにもなります。

メールにURLを加える等ちょっとした改良で済む場合やソーシャルメディアの様に本格的に取り組まなければならないこともありますが、様々な手段で多くのトラフィックを生みだすのもブログを運営する際の楽しみのひとつといえますよね。皆さんも今回の記事を参考にご自身のブログに少し改良を加えて見られてはいかがでしょうか。