SocialTimes.comのWill M氏によって投稿された「Twitter SEO Tips From The Experts(専門家からのTwitter SEOのアドバイス)」ではDanny Sullivan氏、Maile Ohye氏、Craig Macdonald氏、Michael Martin氏のそれぞれのTwitterのSEO効果に関する見解がまとめられています。

それぞれに読む価値があると思いますが、個人的に興味を引いたのはGoogleのMalie Ohyle氏へのインタビューの内容をまとめた箇所です。Ohyle氏はTwitterに一定のSEO効果があることを認めているようです。以下にご紹介します。

Twitterの残留効果

Will M氏はMaile Ohye氏へのインタビューを次のようにまとめています。

私はGoogleでMatt Cuttsの確実な後継者とも噂されるMalie Ohyeと話す機会を得た。MalieはTwitterのSEO的価値を認めた。

MalieはツイートがGoogleのランキングに関して「残留効果(residual effect)」を持つという。Twitterフィードを引き込む多様なシンジケーションのメカニズムはリンクにおいて「nofollow」取り除く可能性がある。これらの変更されたツイートがリンクされたページに対しTwitter自体の「大きなページランク」を渡すことはないが、それらはSEOに役立つより小さな効果を持つ。

Googleは人びとがそれらのページにあなたのツイートを含むことを選択することが重要なことだと考えている。Malieは「ツイートはGoogleにとってサイトの人気に関するもうひとつの投票だ」とまとめた。

GoogleのOhye氏がTwitterのSEO的価値を認めたのはとても重要なことですよね。「サイトの人気に関するもうひとつの投票」という表現がGoogleのTwitterに関する意識を適切に表しているようにも思えます。

私自身、以前投稿した記事「SEO効果がさらに減少?Twitterがクローラーを遮断」や「Twitter SEO ― ツイートを最適化する9つのポイント」でも触れましたが、Twitterの関連サービスではこのnofollowが外されているものもあり、必ずしもツイートがSEOにおいて全く価値がないということはないと考えています。

ただ、これらのリンクのひとつひとつはとても効果が小さいと思われますし、それを増幅させるにはやはり、人気を呼ぶコンテンツを通じて、多くのリツイートが行われる必要があると思います。

Twitterはランクを上げるために用いられるべきではなく、あくまでTwitterでの活動を通じて、自身のツイートやリツイートからトラフィックを読み込む呼び込むべきだと思いますし、そこで積み重ねられたツイートとそこに含まれるリンクが結果的にランキングの変動に影響するのは自然なことのように思います。

Ohye氏によるSEOのアドバイス

Twitterには直接関係ありませんが、同記事内でOhye氏はブログ記事を投稿するときのSEOのアドバイスを提供しています。Will M氏はそれを次のようにまとめています。

Malieは我々自身を言及するリンクをブログの投稿に含むよう勧めた(…)。またMalieは相対ではなく絶対リンクを投稿に使うよういった。(…)

おそらく複数の場所に投稿されたコンテンツの中で、リンクにあなたのドメイン名を含むことは、Googleの検索アルゴリズムにそのドメイン名を検討させ、Googleに作用して複数の点を結び付け、そしてあなたが複数の場所に投稿されたコンテンツの原点であることを認識させるのだ。

ここでのポイントは2つですね。

  • それぞれのブログの投稿にはドメインへのリンクを含めること
  • リンクは絶対URLで設置すること

Will M氏が考えているように、投稿に含まれるリンクによって、重複するコンテンツの帰属を適切に把握できるとしたら、これはとても重要なことのように思います。コピーされたコンテンツによってランキングが下がってしまっていると思う方は試してみてはいかがでしょうか。