SEO関連の投稿は久しぶりな気がします。今回はSEOptimizeに投稿された「SEO、Google及び主流メディアに関する25の厳しい事実」からSEOに関する部分10項目を抜粋して紹介したいと思います。

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© Igor ™

何かの業界に属していたり、何かに従事していると必ず出会う周囲の誤解や意味のない迷信などがありますが、SEOにおいてはそれがとても多いように思います。SEOは決して特別な技術ではありませんし、魔法のような力を持っているわけでも、裏技があるわけでもないのに、非常に多くの人々がそれを信じていますね。ある日突然、ウェブサイトの売り上げを何倍にもしてくれる、といったような。

いくつかの線が繋がって、あたかもある日突然売り上げが伸びたように思えることがあるとしても、それはSEOだけで実現したものではありませんし、SEOが大きく影響していることももちろんありますが、それが全てではありません。

今回紹介する記事はその辺りを踏まえて、少し辛口な現実を説いています。駆け足で作業したので読みづらいところもあるかもしれませんが、SEOに関する部分を以下に翻訳しました。

SEO

1. 「SEOはでたらめだ」はでたらめである

SEOをはねつける人びとは競争上の優位性を獲得するためにそれを行う。SEOはでたらめだ、SEOは死んだといってる、あるいは他になんといっていようが、そういった専門家のサイトを訪れてみよう。彼らの何人がGoogleで表示されているだろう? 彼らの何人がSEOに適したWordPressのようなCMSソフトウェアを利用しているだろう? 彼らの何人が、インデックスされるというSEOの犯罪にコミットしないようににメタ・ノーインデックス・タグを活用しているだろう? SEOをはねつける人びとはあなたを欺こうとしているか、解決の糸口を持っていないかのどちらかである。「SEOはでたらめである」はでたらめなのだ。

2. SEOは時間やお金が必要である

SEOにおいて魔法はない。それはきつい仕事なんだ。あなたのサイトに100Kのディレクトリ(別名ブログのコメントスパム)をサブミットするあらゆる19ドルの秘密のSEOツールは詐欺か、ブラックハットか、あるいは単純に役に立たない。確かに、あなたのサイトはしばらく押し上げられるかもしれないが、あなたが使い捨てのドメインを活用するブラックハットSEOの専門家でない限り、あなたは基本的にウェブ上での自殺にコミットしている。

3. SEOはクイーンである

コンテンツはキングだという呪文はあらゆるところで繰り返された。Googleのエンジニアはそれが好きだ。無知でなくSEOをはねつけるブロガーやジャーナリストがあなたに、良いコンテンツで十分だし、それはそれ自体が広がっていくだろうと語る。これはナンセンスだ。あなたにはSEOやソーシャルメディア、ブロガーの友人あるいはそれを機能させる主たるパブリケーションが必要だ。最高なのは、4つ全部を持つことだ。それはチェスのようなものだ。あなたのサイトはキングなしでは動かないが、クイーンやその他多くを必要としている。SEOはあなたのクイーンである。それは最も融通が効くし、あなたのコンテンツの長期にわたる協力者である。

4. WEB上で公開している者は誰もがSEOを行っている

あなたがSEOについて聞いたことがないなんてことは決してないのではないだろうか? あなたはウェブサイトを持っているだろうか? あなたはソーシャルネットワーク上にいるだろうか? Yesならば、あなたはSEOを行っているか、それに参加している。知ってか、知らずかに関わらず。SEOの定義の一部は、ウェブサイトとコンテンツを検索エンジンに読めるようにすることである。あなたが、インストール時にブログを「プライベート」に設定したい場合にWordpressでやったように、あなたのウェブサイトをGoogleその他に見えないようにしない限り、あなたのサイトはある程度検索に最適化されている。次にあなたがSEOを嫌っているというときは、Web上でパブリッシングをしている誰もがSEOを行っていることを思い出してほしい。それはあなたがウェブデザインやウェブホスティングを嫌っているというのと同じことなのだ。

5. グローバルなプレイヤーが検索結果を支配している

ひとりのサイトの所有者として、あなたは十中八九、AOLやYahooが既にそれらを所有しているような最も利益の上がるニッチで競うことはできないでいる。それらは10の異なるサイトでトップ10に現れ、あなたはひとつの企業がそれら全部を所有していることさえ知らないでいる。GoogleでGoogleについて調べてみるといい。最初のページにGoogleではないものをいくつ見るだろうか?

6. 大手ブランドはGoogleに好まれている

Googleはたとえ少々関連性に乏しくとも検索結果においてブランドを好む。GoogleのCEO、Eric Schmit自身が述べたように、Webは汚水槽であり、ブランドだけが、信頼性を持つ。

7. 実在するSEOの秘密はない

Googleは秘密を持っている。それがあなたにランキングの公式を言うことはないだろう。そうしなければ、BingとYahooが急速に追い上げるからである。他方、SEOの秘密は本当にまれである。ほとんどのSEOの知識は簡単に利用可能である。Google自体、基礎的なSEOのアドバイスや、ほとんどの平均的なウェブマスターには十分な無料のSEOツールを提供している。上級のSEOテクニックを見つけ出すにはもう少し研究をしなくてはならない。実在するSEOの秘密なんてものはない。ブラックハットSEOがブログやフォーラムでそれらの知識をシェアしているとしてもだ。

8. SEOは単なるSEOではない

今日、SEOに言及するとき、ほとんどの場合、同時に別のものを含んでいる。コンバージョン率最適化やユーザビリティ、情報アーキテクチャといったふうに。SEOは今やSEOではない。例えばソーシャルメディアはSEOの大きな一部分であるが、だからといってそれがソーシャルメディアマーケティングというわけではない。

9. 良いSEOは目に見えない

人びとに尋ねるとして、彼らのほとんどがなぜSEOを嫌っているかあなたは知っているだろうか。良いSEOは裸眼では見えない。普通のウェブユーザーはただ悪いSEOを知るだけなのである。くだらないキーワードを詰め込んだウェブサイトのような。良いSEOはただ人びとにウェブサイトを見つけさせ、結果をクリックさせ、ウェブサイトの所有者が臨むような行動をとらせるのだ。ユーザーは完全にハッピーで、SEOに関わっていることさえ気づかなかったのである。

10. ほとんどの人びとはペイドサーチの検索結果と本当のそれを混同している

2005年に遡ると、Wiredは検索ユーザーが検索におけるペイド広告とオーガニックな順位の相違を認識しているかどうかを尋ねる調査を引用をした。彼らは基本的に区別していない。実質18%が行っていた。しかもこれはトップの検索結果にGoogleが導入する前だった。2005年、Googleは右のサイドバーにだけ広告を表示していた。そんなわけで今日、ニュースメディアでさえ、検索結果を買うように広告を買うことに注意を向けているのである。

以上、10項目を訳したわけですが、残りの項目も「GoogleはブラックハットSEOを行っている」や「Googleはスパムで金を稼いでいる」等とても興味深いです。興味のある方には全部目を通されることをお勧めします。

個人的に上記10項目の中で特に気になったのは9つ目の「良いSEOは目に見えない」という項目です。

SEOというと、どうしても目につきやすい部分だけが話題になってしまうのですが、基本はその他のウェブサイト制作の作業と同様にとても地味な作業です。このタイトルとあのタイトルのどちらがユーザーにも検索エンジンにも読みやすいのか、といったような。そういう意味ではSEOの作業の大半は地味かつ微妙なものであり、目に見えづらいものです。

また8つ目で言及されているようにソーシャルメディアやユーザビリティ等考慮しなくてはならないものも多くなっており、SEOを行っていても、SEOをしているのか、ソーシャルメディアに最適化しているのか、HTMLを適切にしているだけなのか分からなくなることもしばしばです。

手掛けたサイトが傍から見てSEOをやっているのかいないのか、分からないようにするのは理想ですし、それでも探したときにいつも目に入ってきて、クリックしたくなるように作ることができればといつも思っていますが、道のりは険しいですね。

そういえば、このブログももう何回目かというぐらい細かくレイアウトの調整をしていますが、この間も横幅を広く取って、フォントサイズを変える等、かなり大幅にデザインを変更しました。昔に比べて少しは良くなっているでしょうか。検索エンジンにもこれをご覧になっている皆さんにも読みやすくなっていれば嬉しいのですが。