SEOの基礎、パート14です。
リンクを分析するための諸要素を扱った記事になります。

以下はStoney deGeyter氏による「SEO 101 – Part 14: Everything You Need to Know About Link Anatomy」の全訳になります。もし誤訳や解釈のミスなどがありましたら、ぜひご指摘ください。可能な限り修正していきたいと思います。

リンク分析の発達

リンク分析の発達

前回の投稿でもいったようにそれぞれのリンクは本質的にリンクされているページへの投票である。それが基本的に最初のリンク分析要素だった。その後、随分変化があった。今日、リンク分析の要素はそれよりはるかに複雑である。

長年リンクの不可欠の要素として分析されてきたものは、ウェブ上のユーザーにさらに良い検索結果を提供するために変化した。

検索エンジンは純然たるリンク量を見始めた。最も多くのリンクを得た者が勝つ。このことはリンクファームやリンク売買、リンクページ等を作りだした。Googleがリンク分析の仕組みを変化させるまで、人々はサイトへの膨大な量のリンクを作るために、彼らができることな何でもやった。リンクされているコンテンツとリンクしているページの関連性は問題ではなかった。純然たるリンク量は今でも重要な役割を持ち続けているが、もはやリンク分析の唯一の要素ではない。

その後、Googleは変化し、リンクテキストを分析し始めた。リンクに含まれる言葉が問題になり始めたのである。その言葉はそれがリンクしているページについて語っていたのであり、したがって、言葉をページ上のテキストと適合させた時、ページはそれらキーワード対していっそう関連性の高いものになるのだった。

次に、検索エンジンはそれぞれのリンクの質を見始めた。権威の低いウェブサイトから来ているか、あるいは高い権威を持つウェブサイトからなのか。リンクを発しているサイトの権威が高くなればなるほど、よりいっそうのリンク価値が渡された。

リンク年齢は、リンクが一所に長くとどまるほどに、リンクした者はそのサイトに関していっそう「真剣である」との仮定によって、ひとつの分析要素となった。リンクが行き来したならば、それはリンクされたサイトの質についての何かを物語っているかもしれず、さもなければ、リンクがこっそりと購入された広告であるかどうかだった。

リンク購入がますます目につくようになるにつれて、検索エンジンは反撃を始めた。検索エンジンにとって、リンクが購入されたかどうかを100%正確に決定することは不可能であるが、見破るために学んだシグナルがあるのである。

リンク分析

リンク分析

リンクには見掛け以上のものがある。リンク分析が発展したということは、確実にそれぞれのリンクから最大限の価値を得るためには、我々が持つリンクに注意を向けなければならないということだ。検索エンジンに関連付けて、リンクをその中心的な要素に分解することにしよう。

アンカーテキスト: 先に書いたように、リンクテキストは検索エンジンランキングの重要な要素になっている。検索エンジンが外部のソースからページのコンテンツについて得ることができる、あらゆる手掛かりは重きを置かれる。それらはそのページが何について書かれているかだけでなく、誰かがそれをそのままで価値のあるリソースだと考えていることを物語っている。最後の部分は重要である。あるサイトに対してリンクを張ることと、あるサイトに対して、読者がそこで何を発見することになるのか、読者に文脈を伝えるリンクを張ることは全く別のことである。

あなたが張る(あるいは張られる)リンクは、キーワードが十分に含まれていなくてはならない。リンクしようとしているウェブサイトの名前でリンクを張る変わりに、そのサイトに関連するキーワードを使おう。「Joe’s Dealershipで素晴しい中古のホンダ・アコードを見つけよう」とは書かないように。代わりに、「Joe’s Dealershipで素晴しい中古のホンダ・アコードを見つけよう」と書くようにしよう。

出現の場所: ページ上でリンクが現れる場所は検索エンジンにリンクそれ自体について多くを伝えている。検索エンジンは、ページ上の位置によってリンクの価値を決定しようとする。ナビゲーションにあるリンクは重きを置かれるが、記事上のリンクはさらに関連性があると見なされ、広告スペースにあるリンクはたいてい無視される。

(ページの最も重要なコンテンツの半ばに張られている)記事上のリンクは、最も重要だと見なされる。これらのリンクは一般に(明らかごまかせるのだが)購入されたからではなく、コンテンツのライターが読者にとって関連すると考えているからそこに存在している。

リンクの種類: リンクには様々な種類があり、それぞれが独自の影響力を持っている。多くの人々が、相互リンクには価値がないというだろうが、必ずしも事実ではない。文脈が重要な意味を持つ。サイトにリンクを張っているが、リンクを返されていない片道(相互リンクではない)リンクかどうかに関しても同じことがいえる。購入されたリンクは最低限の価値(無価値)であることは知られているが、依然としてトラフィックを集め、ナチュラル・リンクを生み出すユーザーを得るには有効である可能性もある。

リンクのスタイル: テキストか画像か。実際のテキスト(言葉)でのリンクは、辿り着く先のサイトが何に関するものかについて検索エンジンに多くの情報を与える。それは外部サイトから与えられた焦点をページのキーワードに加える。画像リンクでは同じことができない。画像は分析要素に数えられるAltテキストを利用できるが、純粋なテキストリンクと同等の重みが与えられているようには思われない。

リンクの年齢: あるリンクがどれくらい古いものか、どれくらいの期間張られているのかはそのリンクの全体的な価値に影響する。一般に、リンクが張られている状態が長くなればなるほど、それがリンクするページに送るパワーは強くなる。これは全ての場合で正しいわけではなく、例えばブログはある程度即時的な価値を発し、数か月後には、次第に通常の時間経過のプロセスへと戻されると私は考えている。ニュースのリンクは強くなるというよりは、時間ととも薄れていくようだ。しかしこれらの(そして、おそらく他のいくつかの)例外を除いて、リンクは時間と共に価値を得ている。

リンクしているサイト: リンクを発するサイトは、リンク自体の価値に大きな影響を与える。リンクを行っているサイトの権威が高くなるほど、多くのリンク価値が渡される。リンクがあるページも同じように見なされる。権威あるサイトにある権威のないページは、ホームページからリンクを発している権威のないサイトほどの価値がないはずであり、逆もまた同様のはずである。ページのトピック、そのトピックのサイトにどのように関連しているかは、張られたリンクがどの程度関連するもので、どの程度重みを持つのかに関する重要な要素にもなりうる。

他にも要素は存在し、Googleが常にリンク分析アルゴリズムを改善する方法を模索していることは承知している。TwitterやFacebookのプロフィールからのリンクは、他のソーシャルメディアサイトからリンクするように分析要素となるだろう。

リンクを購入したか、人に頼んだか、あるいはソーシャル・サークルで露出を求めたかどうかに関わらず、鍵となるのは可能な限り質の良いサイトから多くの質の良いリンクを集めることである。

関連情報

Stoney deGeyter氏はPole Position Marketingのプレジデントで、多くのカンファレンスへの出席や、SEO・SEM関連記事の執筆を行っておられます。今回翻訳元となったSearch Engine Guideで数多くの記事を書かれていますし、Twitterでフォローすることも可能です(@StoneyD)。

記事インデックス

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  3. Meta DescriptionとMeta Keywordsタグに関して知っておくべきこと
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  5. ドメイン名に関して知っておくべきこと
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  7. サイト・アーキテクチャと内部リンクに関して知っておくべきこと
  8. キーワードに関して知っておくべきこと
  9. 中核キーワードに関して知っておくべきこと
  10. キーワードを修飾する語句に関して知っておくべきこと
  11. SEOコピーライティングに関して知っておくべきこと
  12. ページ・コンテンツに関して知っておくべきこと
  13. リンクに関して知っておくべきこと
  14. リンクの分析に関して知っておくべきこと
  15. リンキングに関して知っておくべきこと
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