@TremendousNews!で挙がっていた記事「The 5 Topics You’re Not Allowed To Tweet About.」がなかなか面白かったので、ご紹介。素直に訳すと、「あなたがツイートするのを許されない5つのトピック」ですね。5つともシンプルです。きっと誰もが一度は考えたことのあるようなことでしょう。面白かったのは実は、チップスの方ではなく、記事の内容だったのですが、それは是非原文を読んでみてください。

  1. 居場所(ロケーション)
  2. 予定していること
  3. 子どもの写真
  4. パスワードのヒント
  5. ボスに関する悪口

居場所

1の「居場所」に関しては、最近様ざまなサービスで、居場所を特定できるようになってきています。Twitterもそうですが、私も利用しているFoursquareなどは自分から「私は今ここにいます」と宣言しています。「これは夜間に女性が手当たりしだい見知らぬ人にどこにいるかを教え始めるようなもの」。確かにそうですね。私も利用するときは、自分が住んでいる場所にチェックインしたりしないようにしていますが、意図せず漏れてしまうこともありそうです。少なくともこの状況でのチェックインが危険を呼ぶかどうかはきちんと考えておく必要がありますね。

ちなみにこういう間抜けな話もあります。「泥棒に入ってるなう…とヤッちゃって、スピード逮捕されちゃいました!」。

計画していること

2の「計画していること」も同様です。誰とどこへ行くか、をあまりはっきりと表現しないことも大切ですね。イベントの会場などに向かっていることや出席していることなどをいうのは構わないと思うのですが、若い女性や子どもがひとりでいることを宣言してしまうことになったり、誰であれ大金を抱えていることを公言するのはもちろん考えものです。記事では「変質者にエサを与える」という表現が使われています。ただ居場所を教えるのもどういうわけだか楽しかったりする場合もあります。

1にしても2にしてもあまり頻繁にツイートしていると、こういうことに巻き込まれる可能性もありますね。「Twitter、空き巣に利用される

子どもの写真

3の「子どもの写真」。元記事の表現には色々と問題があるので紹介しませんが…記事によると「最悪のことがインターネットで子どもたちの写真をシェアすること」とされています。私もたまに自分の子どもの写真をインターネット上に上げてしまうのですが、不特定多数の人びとにシェアされるおそれのある場所で子どもの写真をあげるのは、特に本名や住所を公開している人の場合、確かに危険だと思いますね。

最近「チェンジリング」を見た影響か私もこのことに関してはかなり気を使うようになってきました。あの映画は小さな子どものいる人はあまりみるべきではないのかも知れません…。余談ですが。記事には「私が言ってるのは小さな子どものことで、いまだにあなたと暮らしている30歳の息子のことじゃないよ」なんていうジョークも添えられています。

自分の子どもでなくても、居場所や行動がはっきりと追跡できるようなところで子どもを移した写真を撮影して公開するのは避けたいものです。保育/幼稚園や学校、塾帰りの知人の子どもだったり、友人の自宅の写真だったり。Googleマップのストリートビューとの組み合わせなどでちょっとしたヒントから居場所が特定されるかもしれません。

パスワードのヒント

4の「パスワードのヒント」は言わずもがなのことですね。私はメールでも暗号化するようにはしています。といってもどれくらい効果があるのかは分かりませんが。「だれであれ、パスワードを漏らすほど馬鹿じゃないと思うけれど、みんなパスワードのヒントを漏らすほどには馬鹿なんだ」とのことです。

ボスに関する悪口

5に関しては、ボスだけじゃありませんね。相手が「同僚であれ、誰であれ」同じことです。「自分も本物のエモーティコンを持った人間の男だよ」なんていう言葉が添えられていますが、顔が見えなかったりすると、ついそこにいないものとして、悪口を言ってしまう人、それなりに多そうですが、悪口をいう相手は私たちと同じ感情を持った人間であることには変わりありません。ちなみに「エモーティコン(emoticons)」っていうのは「感情(emotion)+アイコン(icon)」で感情アイコンや顔文字のことですね。こういうのや 🙂 こういうのです :’-(。

FacebookやMixiなんかではある程度気を付ければ隠すこともできるかも知れませんが、Twitterなどではそのツイートは誰にでも開かれています。またTwitterであれBlogであれ、セルフブランディングの流行から、エゴサーチによって評判を調べている人も多くなっています。相手がTwitterアカウントを持っていなかったり、一見ソーシャルメディアに興味がなさそうでも、しっかりと把握している人は結構いるものです。

4はともかく、1-3と5の項目に関しては「自分はちゃんと分かっててつぶやいているよ」という方が多いと思います。危険というかその辺りのバランス感覚も長くサービスを利用していると身についてくるものだと思います。ですから、もっとも気をつけなければいけないのは、もちろん、あまりネットになれていないとか、この種のサービスは初めてといった初心者ですね。

とはいえ、私も慎重にしなくてはいけないなというのは、自分以外のユーザーについてツイートするときに、思わずこういった内容をツイートしてしまうことやヒントを与えてしまうことです。他人のパスワードについてツイートしたりするのは論外としても、「@tyto_styleが上司のことを馬鹿にしてた」とか、「そういえば@tyto_styleの息子、あそこの学校に通っているらしい」なんていうのは他人を巻き込んでしまいます。Twitterに限らず、ネット上ではちょっとしたヒントで色々なことが追跡できてしまうものです。十分に気を付けていきたいところですよね。